こんにちは。花祭窯おかみ&アートエデュケーターのふじゆりです。
新年明けてもう三月ですが、昨年一年間の読書振り返り。読み応えのある本が多かったので難儀しつつ、十冊絞り込みました。順不同、読んだ順に並べています。
- 『新古事記』(講談社)村田喜代子著
…第二次大戦下の米国、原爆開発科学者の妻たちのお話。 - 『犬のかたちをしているもの』(集英社)高瀬隼子著
…読後の感想は、ふつうってなんだ?でした。 - 『家庭用安心坑夫』(講談社)小砂川チト著
…コメディ的でありながら狂気的な怖さがありました。 - 『バッタを倒すぜアフリカで』(光文社新書)前野ウルド浩太郎著
…バッタ博士の探求と冒険の物語。ときに爆笑しつつ読みました。 - 『シャーリー・ホームズとジョー・ワトソンの醜聞』(早川書房)高殿円著
…本家のニュアンスを上手に取り込んだ面白さにニヤリ。 - 『アート脳』(PHP研究所)スーザン・マグサメン、アイビー・ロス著/須川綾子訳
…美術教育に関わるなら読んでおきたい一冊。 - 『犯人に告ぐ』シリーズ(双葉社)雫井脩介著
…雫井脩介さんの著書にはまった一年でした。 - 『関心領域』(早川書房)マーティン・エイミス著/北田絵里子訳
…内側から見たナチス・ドイツを描いたフィクション。 - 『哀しいカフェのバラード』(新潮社)カーソン・マッカラーズ著 /村上春樹訳/山本容子銅版画
…主要登場人物に感情移入し難く、奇妙な読後感が残りました。 - 『真珠王の娘』(講談社)藤本ひとみ著
…大戦前後の日本を舞台にした、藤本ひとみワールド。
- 『新古事記』(講談社)村田喜代子著
小説が大半を占めました。図らずも第二次大戦下の物語が、米・独・日と三つ。ビジネス書や実用書も読んでいますが「残るのは小説」の傾向が強い今日この頃です。本の紹介と呼ぶには説明が少ないですが、タイトルに興味が沸いたら、手に取ってみてくださいね。
花祭窯おかみ・ふじゆり(藤吉有里)
「古伊万里」の名で知られる肥前磁器の伝統工芸文化、技術を基にした窯元「花祭窯」のお内儀。おかみとして窯を支えつつ、自らもアートエデュケーターとしてMeet Me at Artを主宰する。
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