はじめまして。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりと申します。
これからこちらのコーナーでお目にかかります。どうぞよろしくお願いします。
まずは簡単に自己紹介。
花祭窯(はなまつりがま)は福岡県の津屋崎という海辺の町にある一代窯元です。
陶芸家のダンナと窯を創業して今年で23年目。とはいえ、わたし自身はまったく陶芸ができません(笑)。
ずっと「つくることをサポートする立場」で伝統工芸文化や芸術の世界と関わってきました。そんな窯元おかみの日々のよしなしごとを綴ってまいります。
さてコーナータイトルの「日日是好日」。
読みは「にちにち これ こうじつ」とも「こうにち」とも。
樹木希林さん主演の同名映画でも広く知られるようになった禅のことばのひとつですね。
「執着を捨てて、その日一日をただありのままに生きる」「今この一瞬に向き合い精一杯に生きる」ことの大切さを説く言葉です。
わたしは博多の禅寺で茶道を習っているのですが、月に二回のお稽古は、日常から切り離された空間で、ただお茶に向き合うことのできる時間です。
…と書くと格好良いですが、実際には日常の雑念を抱えたままお茶室に入ることも少なからず。
そんなときはすぐ先生が「心ここにあらず」と指摘してくださいます。お茶を通して「今、ここ」に向き合う精神修養。道は遠かれど、その時間を持てるありがたさです。
→ふじゆりさんのコラム「日日是好日」好評連載中。過去のコラムはこちら
花祭窯おかみ・ふじゆり(藤吉有里)