カヌレってどんなお菓子?
今更ですよね!
みんな知ってる人気のフランススイーツ
カヌレ
でもそれがフランスのどこから来たのか
何故作られるようになったか
知っていますか?
今日はカヌレのお話です!
カヌレは、ボルドーのお菓子で
Canelé de Bordeaux
カヌレ・ド・ボルドー
(Canneléという綴りでも書けます)
と呼ばれます。
そう、皆さんがよく知っている
ボルドーワインの産地が
カヌレの町でもあるのです。
ここっとさんが初めて
カヌレと出会ったのは
結婚してフランスに渡る前でした。
当時1年半くらいボルドーのワイン会社の
日本事務所にアシスタントとして
勤めていたことがあって
出張でボルドーに行ったのです。
そこでワインを作る工程を
説明してもらったのですが
その時何故ボルドーで
カヌレが作られるようになったかを
教えてもらいました。
まさかの
卵の黄身が余るから
なんだって!
ワインを作る工程に
コラージュ
というのがあるのですが
ワインの仕上げ段階で不純物を取り除き
安定させ、透明にしたり
タニンをまろやかにするために行われます。
特に赤ワインのコラージュに使われるのが
細かく泡立てた卵の白身です。
細かい泡が不純物をくっつけて
取り除くというわけです。
使うのは白身だけなので
当然黄身が余ってしまいます。
その黄身を使って作られるお菓子が
カヌレなのです!
つまりボルドーがワインの産地だからこそ
カヌレの産地にもなったんです
フランスの美味しいものが
こんな風に結びついているって
なんだかステキですよね!
カヌレが最初につくられたのは
16世紀、アノンシアード女性修道院で
貧しい人々に配られていた
という伝説はありますが
実際のところは謎とされています。
誰がどこで最初に作ったのか
本当のところはわかりません。
カヌレは、伝統的には銅製のカヌレ型で
小麦粉、卵の黄身、牛乳、砂糖、バニラ、ラム酒
を使って作られます。
(ボルドーの老舗にはシリコン型でなく
銅のカヌレ型を使って焼いている
お店もあります。)
で、今を去ること20年以上前
初めてボルドーでカヌレを食べたときの
感想はと言いますと・・・
固い。嚙み切れない。
・・・それほど美味しくない・・・
でした(笑)
今はフランスでも
チョコレート味やキャラメル味
なんかもあるようですが・・・
当時はアルコール入り、アルコールなし
くらいしかなかった気がする。
そういえばその後フランスに
10年も住んでいましたが
カヌレを買って食べたことは
一度もなかったかも。
パリ近郊ではあまりポピュラーな
おやつではなかったと思います。
でもボルドーではものすごく沢山
売ってましたから
地元の人は大好きなのかも。
こちらはつい最近
フランス人同僚のCちゃんが
ボルドーの近くの町のマルシェで
撮影して送ってくれた写真です。
カヌレが一杯!
しかも全部定番カヌレ!
『10個買ったら2個無料で付けます』
と書いてあります。
そんなに一杯食べられない!!笑
それが日本にやってくると・・・
日本人のパティシエたちの手で
この通り
いきなりお洒落に!
日本人ってすごい!
って思う瞬間です。
ちょっと工夫して
お洒落な食べ物に変えてしまう。
日本で食べるカヌレは
不思議とフランスのより
しっとりしてる。
それでもやっぱりカヌレはカヌレで
口に入れると
ボルドーでワイナリーを見学した
想い出や
お土産にアルコール抜きの6個入りを
買った記憶がよみがえってきます
フランスのカヌレは今でも
固いのかな?
日本でカヌレを試した後
またフランスで本場の味を
試してみたいものですね。
(ここっとさん)
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ここっとさん
フランスで10年以上暮らして帰国した経歴を持つここっとさん。ハーフの二人の男の子、そしてインコのマメルリハ、ウロコインコのバジルとの暮らしを綴ったブログが大人気のトップブロガー。ブログタイトル「魅惑のここっとライフ」
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