近年は「ぬか床」の良さが見直されブームとなり、若い人でも自分の「ぬか床」を持つひとが増えているようです。
ぬか漬けは古来から伝わる発酵食のひとつで、腸内環境にも良い影響を与えてくれます。
「ぬか床」は毎日混ぜたり、水分や菌の状態を気にかけたりと管理が面倒という印象も強いですが、「ぬか床」を持つ人から言わせると、手間をかけて“育てている”という感覚が楽しくて、愛おしさを感じるようになってくるとのことですよ。
しっかりと手をかければかけるほど、おいしいぬか漬けができて喜びもひとしおとなるようです。
菌を育むという意味では、腸内環境も「ぬか床」と大変よく似ています。
日々、口から入れるものを良いもの意識すると、良い菌が育ち、全く意識しないときとは大きな差を生みます。良い菌を育てるには、善玉菌がすみやすい土壌を作ることが大切です。
善玉菌がすみやすい土壌を作るには?
それは、腸内細菌に「仕事」をしてもらうことです。
何の仕事でしょうか?それは、腸内細菌に腸が元気になる栄養をつくってもらうことなんですね。
少し専門的な話になりますが、腸内細菌がつくる生成物のうち、エネルギー源(栄養効果を発揮する)として利用されるのは酢酸、プロピオン酸、酪酸のみ。その中でも「酪酸」は腸上皮細胞の最も重要なエネルギー源であり、抗炎症作用など優れた生理効果を発揮します。
また酢酸,プロピオン酸,酪酸は抗菌性が強く,pH6以下の酸性で病原菌の増殖を非常に強く抑えることで知られています。
つまり、腸内細菌が自ら作り出す有機酸が、腸の健康を守っているということです。
私たちは腸内細菌が良いお仕事をしてくれるよう、良い「原料」を腸に送りこむことが大切です。
グァーガム分解物は酪酸をより多く産生するのが特長です。
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