自分は何者か―自分自身に向き合うご褒美時間。

こんにちは。花祭窯おかみ&アートエデュケーターのふじゆりです。

古くからの友人の一人が、占星学を研究し「占星術カウンセラー」を生業としています。彼女がその仕事を始めるまで、わたしにとっては占いは、たまに雑誌等で目にして「ふーん」と思う程度のもので、わざわざ個別に診てもらうものではありませんでした。ところが彼女の仕事を見て「上手に活用できるデータ」のひとつかもしれないと、少し見方が変わりました。予言めいた神秘的なものではなく、自分とは別の視点のひとつであり、考えるきっかけを与えてくれるものとしての位置付けです。占星術(学)の歴史が紀元前に遡り、積み重ねられたデータをもとにした統計学的な側面もあると聞けば、なるほどと感じます。

彼女によると、相談をしてくる人の多くは、彼女の元を訪れるときには、抱えている課題・テーマに対して、意識的にせよ無意識的にせよ、ある程度の結論を持っているそうです。占星術のデータが示唆するものを提示することは、本人の意思を後押ししたり、気づきを促したり、補助的な役割に過ぎないと。「話しているうちに、ご自身で解釈・解決してしまうことも多い」のだそうです。

自分自身を理解しようとするときに、自分の視点とは別の(感情的な思惟の入らない)要素は、より深く自分と向き合う助けになります。代表的なツールとしては各種の心理テストがありますが、占星術は、よりカジュアルに活用できるものといえるかもしれません。もちろん、診てくれる人(占う側)の人柄や技術にも寄りますね。わたしは怖がりなので、「否定・脅し」系のコメントを出す人の話は聞かないことにしています(笑)。

といいつつ、実はわたし自身は、数年に一度、思いついたときに診てもらうぐらい。今年ももう十二月ですね。新年・未来に向かって自分自身に向きあう時間を作ることは、最高の贅沢かもしれません。


花祭窯おかみ・ふじゆり(藤吉有里)

「古伊万里」の名で知られる肥前磁器の伝統工芸文化、技術を基にした窯元「花祭窯」のお内儀。おかみとして窯を支えつつ、自らもアートエデュケーターとしてMeet Me at Artを主宰する。

花祭窯(はなまつりがま)
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