図書館の「雑誌スポンサー」で、持続可能な草の根的活動

こんにちは。花祭窯おかみ&アートエデュケーターのふじゆりです。

自然災害や戦争のニュースを目にするたびに、自分の無力さを感じます。陶芸作家の仕事や、美術関係の仕事は、有事のときにも大切な仕事に変わりないと思ってはいますが、即効性のあるものではありません。世の中に対して継続的にできる、自分らしい方法があればと、ずっと考えていました。

その方法の一つとして辿り着いたのが、ご近所の図書館の雑誌スポンサー制度。会社や個人が購入代金を負担して、図書館に配架する雑誌や新聞を「寄贈」する制度です。予算の少ない公立図書館で「雑誌スポンサー制度」を導入しているところは、全国的に少なくありません。スポンサーとなった雑誌の最新号カバーに、広告表示ができるパターンが多いようです。

寄贈額は一雑誌の年間購読料ですから、負担が大きすぎるものでは無く、継続出来そうです。雑誌のカバーにスポンサー名が入ることで、地域の方々に知って頂く機会となります。ただ個人的にはそれよりも、「提供する雑誌の分野に興味を持つことで、生き方がより豊かに広がる人が一人でも増えたら嬉しい」という、啓蒙活動的位置付けに、雑誌スポンサーの魅力・やりがいを見出しています。そんなわけで、スポンサーとなる雑誌は、アート・デザイン・工芸・建築等の記事が充実しているクリエイティブ系のタイトルを選びました。そしてなにより、提供する資料が一冊でも増えることが、大切な文化施設である図書館と、その利用者を下支えすることにつながると良いな、と期待しています。

図書館の館長さんからは「藤吉さんの本棚の一部が図書館に入ったと思って、雑誌を読みにここにいらしてください」とおっしゃっていただき、嬉しくなりました。ますます図書館滞在時間が増えそうです。身近で継続しやすく、自分らしい方法を見つけることが出来ました。


花祭窯おかみ・ふじゆり(藤吉有里)

「古伊万里」の名で知られる肥前磁器の伝統工芸文化、技術を基にした窯元「花祭窯」のお内儀。おかみとして窯を支えつつ、自らもアートエデュケーターとしてMeet Me at Artを主宰する。

花祭窯(はなまつりがま)
ふじゆりスタイル

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