その53「最近やった”初めて”を教えてください、と言われたら。」

こんにちは。花祭窯おかみ&アートエデュケーターのふじゆりです。

「最近、初めてのことに取り組みましたか?それはいつのことですか?」と、読んでいた本のなかで唐突に問いかけられ、ページをめくる手が止まりました。はて。

ルーチン化しがちな日々のなか「いつもと違うことをする」のは、脳の若さを維持するのに役立つようです。初めての時は難しく感じたり複雑だったり緊張した事も、慣れるとルーチン化するということで、常に新しいことにチャレンジし続けるのが良いらしいのです。

わたしが最近やった「初めて」は、プライベートでは「交響楽団の会員になる」でした。子どもが成人し大学生になったのを機に、自分にご褒美の時間をつくろうと思い見つけたのが、九州交響楽団の会員制度。クラシックには全然詳しくありませんが、聴くのは好きで、これまでもたまに出かけていました。数種ある会員制度のなかで、まずは最も回数の少ないコースを選択。年四回の公演に、自分の希望した指定席で鑑賞出来ます。ワクワクこそすれ、難しくはなく緊張もしませんが(笑)。

一方仕事では、「海外渡航ビザを申請取得する」が、最近の「初めて」の筆頭です。中国への出張で、コロナ禍前までは不要だったビザが必要(二〇二四年夏現在)になりました。これまで中国に限らず、ビザを取ったことがありませんでしたので、まさに初体験。総領事館に行かないといけないの?どんな書類が必要なの?と緊張しましたが、サポートしてくださる方があり、無事スムーズに取得できました。外国籍の友人にその顛末を話すと「ビザとるの初めてだったの?大げさだね。全然難しいことじゃないよ!」と笑われました。彼にとっては珍しいことではなく、ルーチン化とはそういうことかと、腑に落ちました。

皆さんの「最近やった初めて」は何ですか?それはいつですか?もうルーチン化しましたか?


花祭窯おかみ・ふじゆり(藤吉有里)

「古伊万里」の名で知られる肥前磁器の伝統工芸文化、技術を基にした窯元「花祭窯」のお内儀。おかみとして窯を支えつつ、自らもアートエデュケーターとしてMeet Me at Artを主宰する。

花祭窯(はなまつりがま)
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